人の数は多くないのだが、歩いている人の流れについていくと、そこはショッピングゾーンだった。ショッピングゾーンといっても、日本のそれとは全く違う、木造平屋建で、テレビや映画で見た西部開拓史梠繧フ町並みの雰囲気だ。ビッグサイズのピックアップが、頭を店の方に向けて止められている様qは、西部劇の中の馬が店先に繋がれているのと同じような雰囲気がする。
地図を書いた看板の前で、街の様qを見ていると「何を探しているんだい?」と大きな白人の男の人(この地方では普通の人)が尋ねてくれた。見上げるような図体なので、一見すると怖いのだが、みんなとても優しく、フレンドリーなのには感心させられる。僕も、日本で、こんな風に外国の人に声をかけらるだろうか?なんて思った。すれ違う人、すれ違う車の中の人、みんなが声を掛け合う。なぜか、一人でいることがちっとも寂しくない。こんな感覚は、都会には絶対にないもの・・・。“ノーザン”と書かれたお店らしき所に来たのだが、何のお店か分からない。鉄製のがっちりしたドアを開けるまで中も見えない。とても不気味なお店だ。勇気を出してドアを開いてみる。もし、場違いな店だったら「ソーリー」と言って逃げよう!そんな気揩ソでドアを開けた。中は薄暗いがスーパーマーケットだった。これなら安心と中へ入ってみる。一応生活に必要な物は何でもそろっているが、日本のマーケットの感覚からすると、なんとも寂しい店だ。冷やかし気分に店内を一周した。帰国後、調べて解ったのだが“ノーザン”というお店の由来は、インディアンとの毛皮交易のために作られたハドソン湾会社経営の交易所が近代的になり名前をノーザンと改めたものだそうだ。ハドソン湾会社と言い、交易所と言い、タにその気にさせてくれる名前があるものだ。目をつむれば、開拓時代が目の前に広がっていそうな、そんな気がしてくる。 |