碁盤の目に区画された西安の街を,どの方向に歩いても巨大 な城壁に突き当たる。この巨大な城壁の前に立つと、 いかに大きな建造物かがわかる。 |
西城門の向こうには,シルクロードの砂漠が広がる
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中国の景色に欠かせないのが城壁だと思う。大きなものは万里の長城から 小さなものは各家庭の塀まで、中国の景色には実にたくさんの壁が目に入ってくる。 歴史的にも地域的にも、侵略の歴史を物語っているのだろう。 西安の街も巨大な城壁で取り囲まれ東西南北に城門があり、今は誰もが 自由に通行できるが、昔は何か一大事があれば閉ざされていたのだろう。 通路を通る自動車の大きさに比べると城壁の大きさが一目でわかる。 特に西城門は西域に続くシルクロードの起点として、とりわけ重要だったのか 一番大きな建物が築かれている。この城門の向こうに、あんなにも憧れた シルクロードの砂漠が現実に続いているのかと想像すると、全身に鳥肌が立つ思いだ。 それにしても、全長六千キロメートルの万里の長城から、都市を囲む城壁、 集落を囲む壁と莫大な量のレンガが作られたもので、この莫大な量のレンガを 焼くために費やされたエネルギーたる想像を絶する。 この莫大な量のレンガを焼くために森林という森林が焼き尽くされ、後には不毛の 大地と巨大な城壁だけが残ったと教えてもらった。 歴史上、豊かな水と森に恵まれたところに文明が興り、森林を伐り尽くした時には、 都市としての機能が果たせなくなり史跡として現在に至っている。 万里の長城が築かれる前の中国大陸とはどんなところだったのか。・・・・・城壁国家・中国 |
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