ポカリの日記  タエコ・メッツラー
緊急提言
大国アメリカの大統領の大きな背中
私の住んでいる国も、
本当にへんな国だなあ!
 3回予定されていたブッシュとケリー大統領候補による政策討論会が2回目が終了した後、ブッシュの背中がふくらんでいて、小型無線器でカールローブ大統領顧問の助言を受けていたといういううわさが広がった。ワシントンポストとニューヨークタイムズでその記事が報道されたそうだけど、私はインターネットの朝日新聞で読んだ。

 ブッシュは「服の下にはなにもない。シワかなにかではないか」と言っているらしい。

 私の旦那さまのマークは「いくらブッシュの頭がよくないって言っても、そんな恥なことするなんてちょっと信じられない。ときどき日本の新聞は海外のニュースを間違って報道することがあるから、これも間違いじゃないかなあ。もしかしたらブッシュの背中が大きいこの写真、だれかが偽造したんじゃないかなあ。」なんて言った。でも本当に写真が細工されていたら、ブッシュはそう言うだろうに、それをシワかなにかではないか、なんて言うのはおかしい気がする。大いにする。

 それで私たちは3回目の論争会をテレビで見る時、ブッシュの背中に注目する事にした。最後に家族や知り合いなどが舞台に上がって抱き会ったり、握手をしたりする時間がある。その時はブッシュは故意にかどうか知らんが、なかなかカメラに背中を見せようとしなくって、ケリーたちはまだゆっくりしているのに、あわてて舞台から降りて出て行ってしまった。その時チラッと背中が見えたが、やっぱり四角くふくらんでいた。「なんやありゃ?」、とマークが言った。(注:もちろん英語で言ったんですよ。"What is that?"って。)

 とくにマークは2回目の論争会を見ていた時に「ブッシュも4年前の論争会の時は、政治家としての知識が全くなかったけど、今回は大分ましになっている。自分も頭の悪い生徒でも努力したらましになる、という事を覚えておかないといけない」なんて言っていた矢先の事だったので、ショックだったようだ。(できない生徒は背中に四角いものを入れないとやっぱりだめなのか??)

 ここ、テキサスはブッシュのお膝もとなので、ブッシュに票が入ることが確実だ。
ブッシュは必要もないのでテキサスには選挙運動にも来ない。ブッシュ嫌いのマークは「テキサスはブッシュの人気があるからいやだけれど、そのせいでブッシュの顔を見なくていいのはいい事だなあ」、なんて言っている。

 論争会では3回ともケリーがブッシュに勝ったという事は周知の事実なのに、それでも半分のアメリカ人がブッシュを支持しているなんて、私の住んでいる国は、本当にへんな国だなあ。

ブッシュの大きい背中を見たい人はここをクリックしてね!
https://www.asahi.com/special/usaelection/TKY200410100127.html

                                           (つづく)