ポカリの日記  タエコ・メッツラー
カイリの日本の幼稚園(2)
日本の園長先生は私たちの事を本当に心配して・・・
すっかり日本の幼稚園に慣れました!
ママ(ポカリ)が作ってくれたのよ
 日本の幼稚園はすごい。運動会もみんなでちゃんとそろって踊る。(日本ではあたりまえか。。)

 カイリは今テキサスで幼稚園に行っているけれど、アメリカでは団体行動というのがあまりなくて、運動会、文化祭、音学会もない。おゆうぎ会もあるにはあるけど、みんなで並んで歌をうたうくらいのもので、ピアノの伴奏もないし、これでも練習したんかな、って感じだ。(失礼) 

 しかし日本の親はたいへんだ。週に1回はお弁当を作らないといけなかった。(友人に言うと、みんな毎日作ってるのに、週に1回で文句を言ったらあかんわ、と言われたが。。。)

 私はそれまでお弁当というものを作った事がなかったので、最初は5時半起きで、作るのになんと2時間半もかかった。おかずの他に果物は他の入れ物に入れて持って行かせる事が規則なので、結構豪華だ。(私やマークが作る夕食よりずっと豪華だった)

 アメリカではランチはみんなだいたいチーズにトマトのサンドイッチかホットドックなので3分でできる。それ以外は生のにんじんとか、ポテトチップス、クッキーとかを入れて持って行かせるそうだ。アメリカは楽だなあ。

 日本のおゆうぎ会は子供も毎日練習しているけど、親も1か月前に呼び出されて、衣装の相談をお友達のお母さんたちとする。縫い物なんてしたことない私がドレスを作るはめに陥った。私の赤子はまだ2か月だというのに。。(実は私は裁縫をしたことがないから、子供も針というものをしらなくて、私の母が縫い物をしていた時に針を見て、カイリが「ばんちゃん、これなあに?」トミーなんかは「生き物なの?」と聞いたので、母にしかられたことがある)

 マークにアメリカでも衣装を親が作るのかどうか聞いてみた。するとアメリカでは、学校が親にそんなことをやらすと、「忙しいにの何を考えているんだ」と言って親から文句が出て大変なんだそうだ。しかし日本の園長先生は懇談会の時も、「子供の衣装を作るのがいやだ、なんていうお母さんは母親失格です!」などとおっしゃる。

 それに「子供が小学校に上がったといっても、まだ小さいんだから、お母さんは働きに行かないでください」などとおおせになる。確かにそれに一理ある。だけどマークに言うと「アメリカの先生はお母さんがたにごまはすっても説教はしないなあ」と言ってびっくりしていた。

 でも考えようによったら、アメリカは自由で楽でいいけれど、でも日本の園長先生は私たちの事を本当に心配して言ってくださるんだから、親切だ、っていう事なんだろう。
                                             (つづく)