タエコ・メッツラー
ポカリの新アメリカ日記(3)
アメリカで家を買うって。。。(2)
その晩は、もしトミーが怪我をしていたら、と思うと恐くて眠れなかった。!
「それで一体だれが怪我したの?」
何て、のんきなこと言ってるのかしら・・・
親って、こんなに心配しているのに!(ポカリ画)
 ある夕方、いつものように家を見にいっていた時、私とマークとリアルターのトムはベッドルームをみていた。すると違う部屋であそんでいた子供が急にわーっと泣いて、ガラスが割れる音がガッシャーンとした。

私はだれか怪我をして、血みどろになっていたらどうしよう、と思いながら走って行った。すると3人の子供たちがみんな泣いていた。トミーは壊れたガラス張りのドアの向こうに立っていた。そうなのだ、トミーはドアのガラスが透き通っていたので何もないと思い、庭に出ようと思って走ってガラスを突き破って通り抜けてしまったのだ。

だけど驚いたのはガラスはばらばらになって落ちているのに、トミーは怪我一つしていなかった事だ。カイリはあんまり恐かったのでトミーよりもひどく泣いていた。運がよかったのは、いつもトミーのあとを追いかけるルクが、その時は驚いた為かドアの前で立ち止まって泣いていたことだ。トミーについていっていたらガラスの破片で体中怪我をしていたに違いない。

 トムが救急車を呼ぼうかといってくれたんだけど、幸いその必要はなかった。ただこわれたガラスを3人で片付けなければならなかった。子供達は5分後にはみんなそんなことは忘れて、庭でキャーキャーいいながら遊んでいた。

 トミーに「どうしてドアに向かって走ったの?」と聞くと「トミーね、あんまりドアのガラスがきれかったから、ガラスがあるって気がつかなかったの」だそうだ。私が「ママね、みんな泣いてたから最初だれが怪我をしたのかわからなかったのよ」というとトミーは「それで一体だれが怪我したの?」だって。(のんきな子だ)確かにだれも怪我しなかったけど、その晩は私もマークも興奮してというか、もしトミーが怪我をしていたら、と思うと恐くて眠れなかった。

とトムも夜ねられなかったそうだ。3人の子供たちはぐっすり眠っていたというのに。。。ガラスの後片付けをしたり、夜眠れなかったり、これも1つのリアルターのしごとなのかもしれない。PoorTom!(つづく)

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