4. 竹を商業的に利用できないか?

 現在も、竹を商業的に利用できないか、と多くの人が利用法を探しておられます。
しかし、竹を商品として利用する量と、竹が増えていく量との差が余りにも大きすぎ、竹林を減らすという力には、とうてい成り得ないのではないかと思います。

 10年ほど前から竹を炭にするという動きが多方面に起こり、竹炭への関心が高まっています。しかし、この竹炭も健康の方面から注目されたため、大量消費という観点が無く、ごく少量、高級品として世に出回っているのが現状です。


5. 竹を炭にしよう。

 竹を炭にし、エネルギーとして使ってみよう。
今、屋外でバーベキューをしている人たちの多くは火力に炭を使っています。
この炭は東南アジアのマングローブ林を炭にしている物が多く、東南アジアの環境破壊を招いているのです。
また、炭は粉にして土に混ぜることで土の中に多くの酸素を取り込めるので土壌改良材とし有効な物といわれています。

 今、連日テレビで映し出されているアフガニスタンや中東アジア、アフリカは、想像を絶する砂漠地帯です。その人達の日常生活のエネルギーといえば、かろうじて生えている植物を燃料としています。
もし、この弓削島で炭を作っても、販路が無く、たくさん出来すぎて困るというのなら、この炭をこれらの地域の人たちへの援助物資として送るというのも考えてみては如何でしょうか?
 日本で困る存在でも、形を変えることで世界の人たちに喜んでいただける物となるのです。
ユーラシア大陸は、このような不毛の地が広がっている。
ネパールでは、燃料不足から街路樹も切り刻まれている。
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