13.何事も、最初の一歩は大冒険
女性二人が働いていたお店。
名前はかっこいいんだけれど。
何事も、最初の一歩は冒険だと思う。一歩めに得た経験で二歩目からは、何の苦もなく前に進むことができる。ここノーマンウェールズでも、二軒目のお店に入る時には、もう地元の人のように中の見えない鉄のドアを開けて店内に入っていける。 ここもスーパーマーケットだ。なぜ、こんな小さな町に二軒のスーパーマーケットがあるのか、僕には理解ができない。解らないが、そういうことに遭遇するのが旅の楽しさなんだと思う。こちらのスーパー(MARYS STORE)には、6人ほどのお客さんがいる。先ほどのお店(Northrn)には2人だった。この違いは、店員が男性だったのに対し、こちらは、若くて魅力的な女性2人がお店をまかなっていることか。店内に並んでいる商品は二軒とも、ほとんど一緒だった。
三件目のお店は、歯医者さんだった。ここのドアには小さいながらもガラス窓があり、内部の様子が外から見ることができた。日曜日でお休みだったが、ソファーやキッチンがあり、普通の家のような雰囲気がしたが、靴を脱いでお入りくださいという張り紙でも医院というのが解る。こんな雰囲気なら歯を抜くと言われても怖さが無いのかも知れないと思った。
ショッピングゾーンを離れて、マッケンジーロードを先に進もうと思ったが、これより先は石油タンクが並んでいるだけなので、住宅街を通ってホテルに戻ることにする。クマに出会うこともなく、無事にホテルに帰り着いた。

翌朝、レストランでトースト、玉子が二つの目玉焼き、カリカリに焼かれたベーコン、ジャガイモの朝食を食べた。 日本人の感覚からすればゆうに二人前のボリュームだ。
いよいよノースホーク航空という聞いたこともない飛行機会社の飛行機に乗るためにノーマンウェールズ空港へ。ここも二度目、二度目といっても前日到着したばかりだが、気分は、よく使い慣れた空港のような気がしている。
こんな小さな航空会社のチケットも、今では日本で手配ができるのだ。現金を送り3000円ほどの郵送手数料を払いチケットを送ってもらったのだ。送られてきたチケットは手書きだった。ほんとうに乗れるのだろうかとカウンターに差し出すとすぐに何かを書き込んでOKの合図。これで、一番の目的地“フォートグッドホープ”に行くことができるのだと思うとワクワクするほど嬉しくなってきた。
出発の案内があるまで空港にいる人たちをウォッチングする。ほとんどがインディアンで少し白人がいる。このインディアンの人たちは、この町の何処に住んでいたんだろうか?また、この人達はフォートグッドホープの人たちなんだろうか?フォートグッドホープってどんな町なんだろう?と思いながら、目の前の人たちを見ながら、この人達と交流できるのだろうか?と不安一杯に出発時間を待った。
そうこうしているうちに、数人の人がカウンター横の通路を通って奥の方に入っていった。大部分の人はロビーに残ったままだが、気になるのでカウンターの女性に目を合わせると、一緒について行くようにと顎をしゃくるように指示された。
今までロビーにいた人たちも行くと思っていたのだが、違うようだ。目の前にはちょっと大きめのセスナ機が止まっている。このセスナ機を見たとたん、今から行くところへの期待が一気に膨らんできた。
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